「不動産投資に興味があるけど、場所はどこにしたら良いんだろう?」「沖縄で不動産投資をやってみたいけど、デメリットを把握しておきたい」沖縄は不動産投資家から注目されているエリアなので、不動産投資に興味があるなら検討しておきたい投資先です。人口増加や観光需要などの背景から、投資先として期待が持てます。
しかし、不動産を探し始める前に、メリットとデメリットをしっかり理解しておきたいところ。今回は、沖縄で不動産投資を始めるメリット・デメリットを解説していきます。物件のタイプ別(賃貸、軍用地、貸別荘)にメリットとデメリットを紹介します。
この記事を参考に、沖縄での不動産投資を真剣に考えてみてください。
この記事を特に読んでほしい方:
- 沖縄の不動産投資に興味がある方
- メリットとデメリットを比較して慎重に検討したい方
- 沖縄の不動産投資で成功するにはどうしたら良いのか知りたい方
この記事を読んでわかること:
- 人口増加や観光需要の高まりから、沖縄は期待できるエリア
- 家賃相場が低め、台風が通りやすいなど、沖縄特有のデメリットがある
- 沖縄の不動産投資で成功するためのポイント
沖縄で不動産投資を始めるメリット

はじめに、沖縄で不動産投資を始めるメリットについて解説していきます。沖縄は人口の増加に加え、観光需要も高く、さらに地価が上昇傾向にあり、不動産投資の観点から魅力がある地域です。沖縄で不動産投資を始めるヒントにしてみてください。
人口が増加している
日本は全国的に見ると人口が減少していますが、沖縄県は増加しています。総務省統計局が公表している令和元年の都道府県別人口増加率から、上位5都県を抜粋して掲載します。
都道府県 | 人口増加率 |
東京 | +0.71% |
沖縄 | +0.39% |
埼玉 | +0.27% |
神奈川 | +0.24% |
愛知 | +0.21% |
全国 | ▲0.22% |
全国の人口は減少する中、沖縄の人口増加率はトップレベルであることがわかります。
人口が増えるということは、住宅への需要も増加することを意味しています。よって、沖縄は不動産需要の増加が期待でき、不動産投資にも向いたエリアだといえます。
観光客が多い
沖縄は観光客が多いので、観光需要の面からも期待できるエリアです。
沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課の統計によると、2019年の入域観光客数は1,016万3,900人で、前年比+3.2%の増加となっています。初めて1000万人台を突破し、また7年連続での過去最高の更新となりました。
2021年現在はコロナ禍で外国人観光客が減っていますが、2019年までの統計から沖縄の観光需要の高さが読み取れます。国内・海外の両方から、多くの観光客が訪れています。
よって、沖縄では観光客向けの宿泊施設の需要も高くなっています。貸別荘や民泊の経営も、沖縄での不動産投資では有効な選択肢になるでしょう。
地価が上昇傾向にある
地価が上昇傾向にあることも、沖縄の不動産投資における大きなメリットです。国土交通省不動産・建設経済局が公表している都道府県別地価変動率を一部抜粋して掲載します。
都道府県 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
沖縄 | +8.5% | +9.5% | +1.0% |
北海道 | +0.7% | +0.8% | ▲0.4% |
東京 | +2.9% | +2.8% | ▲0.6% |
大阪 | +0.2% | +0.4% | ▲0.5% |
全国 | +0.6% | +0.8% | ▲0.4% |
表からもわかるとおり、沖縄は他の都道府県に比べて地価上昇率が高い傾向にあります。不動産投資の観点からも魅力的なエリアといえます。
これまでの傾向が永続するとは限らないので、土地を購入した後に地価が下落するリスクはあります。とはいえ、地価が下落する地域も多い中、沖縄は全国トップレベルの地価上昇率で魅力的です。
沖縄で不動産投資を始めるデメリット

次に、沖縄で不動産投資を始めるデメリットについて解説していきます。人口増加や観光需要などのメリットがある一方、家賃の低さや台風の多さなどのデメリットもあります。デメリットを理解して対処し、投資で大きな失敗をしないように気をつけましょう。
家賃が低い
沖縄は他の都道府県に比べて家賃相場が低い傾向があり、高い収益を期待しにくいデメリットがあります。総務省統計局が公表する『平成30年住宅・土地統計調査』から一畳あたりの家賃を都道府県別に集計した結果の一部を抜粋します。
都道府県 | 一畳あたりの家賃 |
東京都 | 5,120円 |
神奈川県 | 3,890円 |
埼玉県 | 3,272円 |
京都府 | 3,272円 |
沖縄県 | 2,333円 |
上の表のとおり、東京都など都市部や都市部にアクセスの良いエリアに比べ、沖縄県は家賃の相場が低いことがわかります。賃貸住宅の主な収益源となる賃料は、沖縄では高く設定しにくいので、高い収益は期待しにくいデメリットがあるといえます。
台風が通りやすい
沖縄は台風の通り道にあるため、台風による被害が出やすい点もデメリットといえます。台風の被害で物件が損傷したら、修繕費が膨らむ可能性があり、不動産投資の収益性を圧迫するかもしれません。
また、台風への耐久性が高い頑丈な物件を建てる場合、建設費用も高くなる傾向があります。「想像より初期費用が膨らんでしまった……」とならないよう、あらかじめ理解しておきましょう。
沖縄で不動産投資を始めるなら、建設費用や修繕費が高くなる可能性があることを踏まえて、物件を選んだり収益シミュレーションをしたりしましょう。
参考までに、気象庁がまとめた年別の台風の接近数(上陸・通過を含む)を引用します。日本に接近した台風のほとんどが、沖縄・奄美にも接近していることがわかります。台風が通りやすいので、頑丈な建物を建てるなどの対策が必要です。
2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | |
沖縄・奄美 | 6 | 7 | 13 | 7 | 7 |
全国 | 7 | 15 | 16 | 8 | 11 |
足を運びにくい
沖縄以外に住んでいる不動産投資家にとって、沖縄は足を運びにくいエリアというデメリットがあります。自力でトラブルに対応するのが難しいデメリットがあります。
居住地の近くに不動産を所有していれば、日常的に通って状態を確認したり、メンテナンスを行ったりすることも簡単です。遠隔地に不動産を所有する場合、普段から状態を確認して見守ることは難しいです。沖縄本島ならまだしも、離島に不動産を所有した場合、アクセス難易度はさらに高くなります。
遠隔地に不動産を所有するなら、信頼できる管理会社選びが重要です。管理会社は、入居者や宿泊者の対応をしたり、不動産のメンテンスを行ったりする会社です。足を運びにくい場所の不動産の管理は、管理会社に依頼しましょう。
不動産のタイプ別メリット・デメリット

上記は、沖縄の不動産に共通するメリット・デメリットでした。しかし、沖縄における不動産投資には賃貸や軍用地、貸別荘などいくつかの種類があり、タイプ別にメリット・デメリットが異なります。
ここでは、不動産のタイプ別にメリット・デメリットを解説していきます。どのタイプで不動産投資をしたいのか、イメージしながら読み進めてみてください。
賃貸住宅
賃貸住宅に投資する場合、マンションやアパートなどの賃貸向け住宅を購入して入居者に貸し、家賃を収入として得ることができます。不動産の価格が上昇していれば、住宅を売却して投資を終了するときに利益が出る場合もあります。
沖縄は持ち家比率が低いため、賃貸住宅への需要が高く、不動産投資の観点からもメリットがあります。総務省統計局が公表する『住宅及び世帯に関する基本集計』では、2018年の都道府県別持ち家比率が掲載されており、沖縄県は全国で最も低い44.4%でした。ちなみに、持ち家比率が最も高いのは秋田県で77.3%です。
一方、上述のとおり家賃相場が低いので、高い収益性は期待しにくいデメリットがあります。
賃貸住宅のニーズが高いエリアとしては、会社が多く地元の人からの需要が高い那覇市や、那覇市にアクセスしやすい浦添市などが挙げられます。
軍用地
軍用地とは、米軍基地および自衛隊施設として使用されている土地のことです。軍用地の多くは、国が個人所有の土地を強制的に借地したもので、国は地主に借地料を支払っています。他の都道府県では聞きなれない軍用地への投資も、沖縄ならではといえます。
軍用地の最大のメリットは、収益が途絶えにくいことです。国が借地料を支払うので、一般的な賃貸住宅の運用と異なり、空室リスクや家賃滞納リスクなどがありません。
また、沖縄の金融機関では軍用地の担保価値は非常に高く評価されます。アパートやマンションを購入するよりも、ローンの審査に通りやすく、また金利も低く借りられる場合があります。
ただし、所有する軍用地が返還されるリスクがある点はデメリットとしてご留意ください。また、利回りの目安が2~3%ほどと低く、高い収益性は期待しにくいです。
貸別荘・民泊
沖縄の観光需要を活かすなら、貸別荘や民泊を経営する不動産投資も候補に挙がります。不動産を購入して宿泊客に使ってもらい、宿泊料を売上とする投資方法です。
観光客が多く需要が期待できるメリットに加え、自分が別荘を楽しめるメリットもあります。別荘を購入しても1年のうちほとんどは使用しないので、宿泊客に貸すことでオーナーが使用しない期間の収益化が可能です。「素敵なリゾート地に別荘を持ちたいけど、あまり使わないからもったいないかな……」と思っている方に、ご検討いただきたい選択肢です。
別荘に宿泊客を泊めると、予約やトラブルへの対応が大変なデメリットがあるので、信頼できる管理会社を見つけることが重要です。現地での対応やメンテナンス、清掃などの業務を委託することができます。
沖縄の不動産投資で失敗しないためのポイント

最後に、沖縄における不動産投資で失敗しないためには、どのようなポイントに気をつけたら良いのかについて解説していきます。大きな失敗をしないためにも、次のポイントを踏まえて不動産を選び、投資を始めましょう。
収益性の高い物件を見つける
不動産投資で失敗しないためには、収益性の高い物件を見つけることが大切です。購入前にあらゆるリスクを想定して収益シミュレーションを行い、どのような状況になれば利益が出るのか、また損失が生じるのかを確認しましょう。
沖縄は地価が上昇していることから、土地の購入など初期費用が高くなる可能性があります。また、家賃相場が低いため、利回りが低くなる場合もあります。
人口が増加する沖縄は、人口が減少する他県よりも空室リスクは低いメリットがあるものの、以上のデメリットのため利回りの低い物件も多々あります。沖縄の不動産なら何でも良いわけではないので、しっかりと見極める必要があります。
そのため、不動産会社との信頼関係も重要です。特に不動産投資の経験が浅い方や未経験の方は、不動産会社のアドバイスを大いに参考にして、物件探しや収益シミュレーションを行いましょう。信頼できる不動産投資会社を見つけることも大切です。
メンテナンス費用を見積もっておく
予期せぬ大きな出費によって赤字化することを防ぐため、メンテナンス費用の見積もりと積み立てを行いましょう。
沖縄は人気のリゾート地ですが、海風の影響や強い紫外線、台風が通りやすいこと、シロアリ被害が多いことなど、建物が傷むリスクが多々あります。建物の損傷や劣化があれば修繕しますが、修繕費が高額になる場合もあります。
修繕の度に資金をどうにか捻出するのではなく、修繕は避けられないものとして、あらかじめ修繕費を積み立てておきましょう。不動産を購入するとき、不動産会社と一緒に修繕計画を立て、修繕費を見積もって積み立てを行います。
また、自然災害や火災の被害は損害保険で補償されます。不動産の購入時に、保険にも必ず加入しておきましょう。
信頼できる管理会社を見つける
信頼できる管理会社を見つけることも、沖縄で不動産投資を成功させるために重要なポイントです。東京や大阪など、日常的に沖縄の不動産の状態をチェックできない地域に住んでいる方は、管理会社選びにもこだわりましょう。
管理会社の主な業務は、賃貸住宅の入居者を募集したり、家賃を回収したりすることです。貸別荘の場合は予約など宿泊客の対応や室内の清掃も行います。また、台風の通過など災害によって建物に被害が出ていないかも確認してもらえます。
きめ細やかな対応をしてもらえるので、遠隔地に住んでいる方は信頼できる管理会社を見つけて任せることも重要です。「別荘買おうぜ.com」では管理会社の紹介もできるので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
沖縄の不動産投資について、メリット・デメリットを中心に解説してきました。家賃相場が低いことや台風の通り道になっていることなどのデメリットはありますが、人口が増加中であることや、観光需要が高まっていることなど、魅力的なメリットもあります。
沖縄の不動産投資に興味がある方は、「別荘買おうぜ.com」にお問い合わせください。投資で失敗したくない方や、沖縄で別荘を持ってみたい方に、不動産投資のアドバイスを行っています。